関西の中学受験は「三位一体」?関東とは違う関西の中学受験を比較
こんにちは!関西の中学受験ブログのマグロです。
中学受験を検討している小2の長女(エビちゃん)と年中の長男(サーモンくん)がいます。
色々と調べていると、一口に「中学受験」と言っても、東京を中心とする「関東」と、大阪を中心とする「関西」では、中学受験の事情が違います。
関東の中学受験事情と、関西の中学受験事情を比較して行きたいと思います。
週刊ダイヤモンドの中学受験特集
ネット等々で「中学受験」の情報を調べていると、以前から「関東」と「関西」の中学受験事情は違うのだろうな~と思っていました。
関東の方が中学受験はメジャーで、関西ではマイナーな印象!
ざっくりした違いのイメージはあったのですが、2023年10月28日発売の週刊ダイヤモンドの「中高一貫校&塾」の特集でまとめてありましたので、レビューしながら関東と関西の中学受験事情を比較していきたいと思います。
なお、マグロ自身の見解・意見が入っていることをあらかじめご了承ください!
「中学受験者数・中学受験率」から見る、関東と関西の比較
まずは、中学受験の受検者数・受験率から見て、関東と関西の比較を行ってみます。
2023年 関東の中学受験者数・受験率
関東の2023年中学受験者数は52,600人、中学受験率は17.9%です。
2023年は受験者数も受験率も過去最高を記録しています。
2024年については「過熱することはあっても冷えることはない」という予想なので、2023年とほぼ同様の状況か、それ以上と見た方が良いでしょう。今後も状況は大きく変わらないと思います。
2023年 関西の中学受験者数・受験率
関西の2023年中学受験者数は17,279人、中学受験率は10.01%です。
関東に比べると中学受験率はまだ低めではありますが、近年上昇傾向にあり、2023年は14年振りに中学受験率10%台を突破しました。
公立志向が未だに強い関西圏で中学受験率が上昇傾向にあるのは、大阪府の「高校無償化」の影響が大きいです。
高校を無償で通えるならば、施設やカリキュラムが充実した私立の方が良い→中学受験で中高一貫校を目指す。という流れです!
高校無償化の影響で、大阪の中学受験率が下がる要因は全く無く、それに引っ張られるかたちで、関西全体の中学受験率は2024年以降も上昇する予想です。
関東だけではなく、関西も中学受験は過熱しています!
「進学塾」からみる、関東と関西の比較
中学受験をするとなると、「進学塾」に通うことが一般的になります。
進学塾に通わずに最難関中学・難関中学に合格する人は数%しかいないでしょう。
そんな中学受験には必須の進学塾ですが、進学塾についても関東と関西で違いがあるので、まとめてみました。
進学塾の違い@関東
関東は進学塾の選択肢が幅広いです。
大手進学塾だけを見ても、SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーと、幅広いレベルの生徒に対応しており、塾選びの選択肢は関西の比ではありません。
また、学習のレベルだけではなく、「宿題の量」「宿題への塾の関与」「保護者への連絡の頻度」等々、各塾毎に特徴があります。
多くの進学塾があるため、子どもや家庭にピッタリの塾を、根気よく探せば見つけることができるのが関東です!
また、多くの進学塾があるので、いわゆる「転塾」もしやすいです。
選択肢が多いので、初めて通った進学塾があわなければ転塾。
一昔前は中学受験において、御法度だった転塾も、現在の関東の進学塾事情を勘案すると、一つの手段となるわけです。
進学塾の違い@関西
選択肢が幅広い関東と比較すると、関西の進学塾は選択肢が狭いです。
関西では、全国的にも有名な最難関である「灘中学」の合格実績を各進学塾が競っています。
進学塾のパンフレットには、「灘中学○○名合格!」といった記載が必ずあります!
つまり、「最難関の灘中学の合格実績を競いあっている=高いレベルのニーズに対応した進学塾が多い」ということです。
関西で中堅~難関中学を目指そうという家庭は、進学塾の選択肢がとても狭いです。
大手でいうと、中堅中学までしっかりアテンドしてくれるのは、日能研関西くらいでしょうか
そのため、転塾のカルチャーも関東に比べると馴染みづらいです。
「子どもの志望校・学力に応じた進学塾を選択」→「転塾を検討しようにも子どもの志望校・学力にあった進学塾が他に無い」といったかたちです。
関西の進学塾は「三位一体」?
また、関西の進学塾の特徴としては、「塾と保護者との距離が近い」という点があります。
関東の中学受験は、親子の「二人三脚」であることと比較して、関西の中学受験は、親子に塾も加えた「三位一体」と表現されています。
関西の中学受験は、関東に比べてまだまだ全体の受験者数が少なく、塾同士で生徒を取り合っているので、保護者へのフォローが手厚いのです。
このカルチャーは、家庭によって良し悪しだとは思います!
中高一貫私立校の大学進学実績は「西高東低」?
たまに学生の学力は「西高東低」であるという話を聴くことがあります。
各高校の難関大学・医学部への進学率を見ると、確かに関西圏の高校の方が関東圏の高校よりも、多くの生徒が難関大学・医学部へ進学しています。
データとしての裏付けはあるものの、だからといって自分の子どもが「関西の難関校に受かったから大丈夫」というわけではありません。
当然ですが、入学した中学校・高校の名前で大学が決まるわけではありませんからね。
最難関中学・難関中学は学校ごとに色々な特色はありますが、大学進学先については、結局は子ども次第のところがあります!
関西は女子の最難関校・難関校の選択肢が少ない?
関東は進学塾の選択肢も幅広いですが、中高一貫校の選択肢も幅広いです。
人口が多いうえに、中学受験率も高いので、当然と言えば当然です。
関西は、男子校は勢いのある最難関校・難関校が多くありますが、女子校に関しては近年人気がなくなってきており、最難関・難関校であってもレベルが下がってきている傾向にあります。
とは言っても、まだまだレベルは高いですけどね!
関西の共学校は、「男子としては難関校だが女子としては最難関校」のようなケースも多いです。
関西で中学受験を考えている女子のご家庭は、頭に入れておいた方が良い事実でしょう。
最後に
中学受験のため関東に、もしくは関西に引っ越しを行うといった家庭が出てくるほど過熱している中学受験。
もはや、一部の教育熱心な家庭だけが関係するものでは無くなってきました。
マグロ家も長女と長男の中学受験を検討していますが、色々な情報を集めて、公立校→高校受験も視野に入れながら、親子で挑戦していきたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!