学資保険が全く中学受験をする家庭に適していない問題。対処法は?
こんにちは!関西の中学受験ブログのマグロです。
中学受験を検討している小2の長女(エビちゃん)と年中の長男(サーモンくん)がいます。
当たり前ですが、中学受験には「お金」がかかりますよね。
公立の中学校に行くよりも、だいぶ大きなお金が。。。
マグロは「学資保険」に入っているのですが、学資保険が我が家の教育資金の支出と全くマッチしていません。
学資保険とは?
「学資保険」という名前を聞いたことはあるけど、あまり理解していないという人もいるでしょう。
まずは、学資保険の特徴を、4つのポイントから説明します!
ポイント① 教育資金を「貯める」目的の保険
学資保険とは、子どもの「教育資金」を準備するための「貯蓄型」の保険です。
保険と名前がついていますが、保険の名前を借りた「貯蓄商品」と考えた方が理解が早いでしょう。(もちろん保険の要素もありますが。)
毎月決まった額の保険料を払うことで、教育資金が必要になるタイミングで「進学祝金」や「満期保険金」を受け取ることができます。
この「教育資金が必要になるタイミング」というのがミソです。
ポイント② 契約者に万が一があった時、以後の保険料の支払いが不要
学資保険は、契約者(多くは両親)に万が一があった時には、それからの保険料の支払いが免除となります。
保障はそのまま継続されるので、時期がくれば「進学祝金」や「満期保険金」を受け取ることができます。
ただ、通常の生命保険と違って、万が一があった際にすぐ受け取れるわけではないので、注意です!
ポイント③ 保険金を受け取る時期を(ある程度)選べる
学資保険は、加入時に「進学祝金」や「満期保険金」の、「受取開始年齢」や「保険料の払込期間」を選択することができます。
ただ、完全に自由に設定できるわけではありません。
学資保険の受け取り開始年齢は「大学入学(18歳)以降~選択する」となっているのがほとんどです。(マグロ調べでは全部そうでした)
後述しますが、これが学資保険が中学受験をする家庭に適していない一番の理由です。
ポイント④ 所得控除の対象になる
学資保険は「生命保険」に分類されますので、年間で支払った保険料は「生命保険料控除」の対象になります。
みなさん「年末調整」で使うやつですね!
生命保険料控除によって、契約者の「所得税」や「住民税」を少なくすることができます。
学資保険(学資年金)の受け取り時期
学資保険のポイントの中でも少し触れましたが、学資保険の受け取り時期は、子どもが「大学入学(18歳)以降」です。(マグロが契約している学資保険も、そのようになっています。)
一般的には「高校まで公立校で、その後の大学が一番お金がかかる」というパターンのため、このような受け取り時期の設定になっています。
しかし、この保険設計は全く中学受験をする家庭にはあっていません。
次に中学受験をする家庭の、「費用がかかるタイミング」を見てみたいと思います。
中学受験の費用がかかるタイミング
①進学塾の費用(小学校)
中学受験には、まず子どもが小学校の間に「進学塾」の費用がかかります。
進学塾に通塾せずに中学受験に挑む家庭もあるでしょうが、一般的には進学塾に通わなければ、中学受験には太刀打ちできません。
中学受験のための勉強をする「進学塾」は、学校の復習・予習をする「学習塾」と違って、大きな費用がかかります。
小3の2月から進学塾に通わせるとして、小学校卒業までに約200万円~300万円程度の費用がかかります。
最難関校を目指す塾を選んだり、最難関校対策講座を受講したりすると、さらに高額になっていきます。
中学受験をする場合は、小学校は公立校であっても、小学校のうちから「進学塾」に通うため大きな費用が発生するのです。
②私立中学校・高校の費用
晴れて志望していた私立中学校の受験に合格し、通うことになった場合、私立中学校は公立中学校に比べて多くの費用がかかります。(当たり前ですが)
学費はもちろんのこと、入学初年度は「入学金」、さらに毎年の「施設費」「後援会費」「寄付」等を求められることがあります。
私立の中学校・高校に通うとなると、6年間の合計で約400万円~600万円かかることになります。
さらに私立に通わせるとなると、公立中学・高校のように、徒歩や自転車で通うのが難しいケースが多く、通学に必要な電車の「定期代」も意外とかかります。
まあ、そのような細かい費用が気になるようでは、そもそも中学受験に適した家庭と言えないかも知れませんが。。。
中学受験をする家庭は、大学生より以前に多くのお金がかかる!
以上のように、中学受験をする家庭の場合、小学校~高校の間に大きなお金がかかります。
しかし、学資保険が受け取れるのは子どもが大学生になって以降。。。
中学受験を目指す家庭は「中学・高校は私立だが、大学は国立を目指す」という家庭も多いと思います。
つまり、中学受験を目指す家庭は、「子どもが小学校~高校の期間」の方が、「子どもが大学生の期間」よりもお金がかかるのです。
一般的な家庭と違うお金の流れになるので、学資保険の商品設計が合わないのです。
学資保険を途中で引き出せるよう契約変更できないのか?
ダメ元でマグロが契約している保険会社に、学資保険の受け取り時期を早めることができないのか、問い合わせてみました。
回答は以下です。
【保険会社からの回答】
「残念ですが、学資保険の受け取り時期を早めることはできません。ただ、貯まっている「積立配当金」を引き出すことはできます。」
積立配当金はいくら貯まっているのかというと。。。10,151円
進学塾の月謝にも満たないです。。。
中学受験をする家庭に向けた、新しい「学資保険」の登場を希望!
関東でも、そしてマグロが住んでいる関西でも、中学受験は過熱していて、中学受験受験者数・中学受験率ともに伸び続けています。
今こそ、中学受験をする家庭に向けた、新しい学資保険の登場を切に希望します!
マグロはもう間に合いませんが、未来の子どもたちのためにも!(大げさ)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!