本要約!SAPIXだから知っている頭のいい子が家でやっていることのレビュー
こんにちは!関西の中学受験ブログのマグロです。
中学受験に挑戦する小2の長女(エビちゃん)と年中の長男(サーモンくん)がいます。
今回は、発売1ヶ月で5万部以上を売上げた、教育本の「SAPIXだから知っている頭のいい子が家でやっていること」について、要約・レビューしたいと思います。
中学受験のテクニックが書いてあるわけではないので、中学受験をする家庭も、中学受験を検討していない家庭も読みやすい内容です!
SAPIX(サピックス)とは?
まずは本のタイトルに大々的に出ている「SAPIX(サピックス)」について、簡単に説明しておきます。
SAPIXとは首都圏を中心に展開する、中学受験を専門とした進学塾です。
首都圏中心なので、首都圏以外では、SAPIXの存在を知らない人も多いと思いますが、実は予備校大手の「代々木ゼミナール」の関連会社が運営しています!
なお、SAPIXの名前の由来ですが、Science(科学)、Art(技巧)、Philosophy(哲学)、Identity(個性)、X(未知数)の頭文字から来ている造語です。
また、「SAPI」は単なる頭文字の集合体だけではなく、ラテン語で「正しく考える」という意味も持たせているようです。
SAPIXは「超難関校への登竜門」と呼ばれるほど、中学受験での実績がある進学塾です。
首都圏で最難関中学の受験を検討している家庭ならば、誰もが一度は名前を聞いたことがあるでしょう!
「SAPIXは超難関校への実績がある」→「SAPIXには頭のいい子(少なくとも偏差値の高い子)が多い」ということになります。
そんなSAPIXに取材して出版された本が「SAPIXだから知っている頭のいい子が家でやっていること」になります。
「SAPIXだから知っている頭のいい子が家でやっていること」とは、どんな本?
まず、誤解の無いように記載しておきますが、「SAPIXだから知っている頭のいい子が家でやっていること」は、中学受験のための本ではありません。
大手中学受験専門進学塾のSAPIXがタイトルにあるので、勘違いする人がいると思いますが違います!
中学受験に限らず、「子どもが勉強を楽しいと思うにはどうすれば良いか?」「子どもが自発的に学ぶようにするためにはどうしたら良いか?」等々の「教育に対する心構え」が記載されている本です。
Amazonプライム会員ならば、今なら無料でKindleで読めます!
「SAPIXだから知っている頭のいい子が家でやっていること」の要約
「SAPIXだから知っている頭のいい子が家でやっていること」は、下記の構成になっています!
【SAPIXだから知っている頭のいい子が家でやっていることの構成】
- 家庭学習の習慣について
- 国語ができる子になる習慣について
- 算数ができる子になる習慣について
- 社会ができる子になる習慣について
- 理科ができる子になる習慣について
- 中学受験との向き合い方について
それぞれ、どのようなことが書いてあるか要約していきます!
①家庭学習の習慣について
この章では、ザックリ要約すると「学び続ける子になるための家庭学習へのアプローチ」について書かれています。
具体的には、下記のことについて書かれています。
- 勉強の過程を大事にする
- 質問しやすい雰囲気をつくる
- 忘れること前提で接する
- 頭を整理するために板書を大切にする
- 得意な科目に目を向ける
- 集中できる環境を作る
「学んで終わり」ではなく「学んだことを常にアップデート」しなければ社会で役に立たないので、子どもには、「学び続ける子」になって欲しいですよね!
②国語ができる子になる習慣について
この章では、ザックリ要約すると「全教科の基礎である国語ができる子になるためには、家庭で何ができるか」について書かれています。
具体的には、下記のことについて書かれています。
- 親が読書している姿を見せる
- 文章に印をつけて読む
- わからない言葉は、まず類推させる
- 音読するときは抑揚をつけされる
- 漢字は一度ではなく数回に分けて覚える
- 作文の前に子どもに何を書くか話してもらう
- テストはできたところを褒める
- 国語が得意な子には大人と同じレベルの本を読ませる
文章は読めても「文章を理解できる人」は、大人でも意外と少ないです。国語力は超重要だと思ってます!
③算数ができる子になる習慣について
この章では、ザックリ要約すると「積み上げ教科である算数ができる子になるためには、家庭で何ができるか」について書かれています。
具体的には、下記のことについて書かれています。
- 算数にゲーム感覚で取り組む
- 子どもに外食時の支払いを任せてみる
- 計算のルールは一緒に確認する
- 料理で単位を学ぶ
- 「早く正確に解けるには?」を自分で考えさせる
- 学習計画は柔軟に見直して対応する
- 折り紙やパズルで一緒に遊ぶ
- 算数が好きだから点がとれるという足かせは外して上げる
- 理解できていない単元は、影響力の大きいものだけ徹底的に学び直す
- 間違えてもOKくらいの気持ちで勉強する
「数学(算数)的な思考」は、日常生活で大いに役立ちます!
④社会ができる子になる習慣について
この章では、ザックリ要約すると「近年、自分なりの考え方も求められる社会ができる子になるためには、家庭で何ができるか」について書かれています。
具体的には、下記のことについて書かれています。
- 散歩や旅行をする
- 子どもが好きな本を読ませる
- 疑問に対しては全てに答えを出す必要はなく、一緒に考える
- お手伝いはバランスよく取り入れる
- 親の好きなことや経験談を伝える
- 多様な年代・地域の人と会話させる
- 子どもが夢中なことに興味をもつ
- 突飛な回答でも否定しない
- ニュースをもとに子どもと会話する
- 子どもが表現を省略した場合は聞き返す
地理や歴史は、教科書やテストの中だけの話ではなく、現代社会と大きな関係があります!
⑤理科ができる子になる習慣について
この章では、ザックリ要約すると「色々な力(総合力)が試されるようになってきている理科ができる子になるためには、家庭で何ができるか」について書かれています。
具体的には、下記のことについて書かれています。
- 楽しみながら親子で散歩する
- 興味のあるミュージアムに行く
- 理科のためになる本や図鑑を家に置いておく
- 親が植物を置いたり、動物を飼ったりする
- 月に2回くらい子どもと料理をする
- お手伝い中は失敗しても子どもに任せる
- 子どもの気づきや疑問を褒める
理科は世の中の「理(ことわり)」を科学する学問!地球で起こる様々な事象を理解するのに、理科はかかせません!
⑥中学受験との向き合い方について
この章では、ザックリ要約すると「知識を詰め込むだけでは太刀打ちできなくなってきている中学受験に対して、どのように向き合っていくか」について書かれています。
具体的には、下記のことについて書かれています。
- 自分の受験体験は置いておいて、まっさらな気持ちで中学受験に向き合う
- のんびりしている子でも、中学受験をやってみたい気持ちがあるなら挑戦させる
- 小学生らしい経験を大切にする
- 親がじっくり教え込むのではなく、専門家に任せ、仲間との切磋琢磨も大事にする
- 先取り学習よりも発達段階にあわせたカリキュラムに沿う
- 第一志望の中学に入れなかった場合でも子どもが楽しんでいれば問題なし
- 中学受験と学びへの意欲低下は因果関係無し
最後は大手中学受験専門進学塾のSAPIXらしい、中学受験への心構えでまとめてあります!
「SAPIXだから知っている頭のいい子が家でやっていること」の感想・レビュー
個人的には、この本は定期的に読み返そうと思うほど、参考になりました!
中学受験の世界に足を踏み入れると、どうしても子どもの偏差値やテストの点数ばかりを気にしてしまいます。
時には頑張っている子どもに対して、厳しい言葉をかけてしまうこともあるでしょう。
そんな時にはこの本に立ち返ってみたいと思います。
当たり前ですが、中学受験で子どもの人生の全てが決まるわけではありません。
人生には大切にしなければならないものが、他にもたくさんあります。
中学受験は子どもの可能性を広げるものではありますが、多くのものを犠牲にしてまでやるものではないということを、肝に銘じたいと思います!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!